原作：赤田祐一 (スペクテイター編集部) / 作画：関根美有 / 出版社：エディトリアル・デパートメント / B􏰚􏰛􏰜5変型判 / 112P / ハードカバー なぜいまヒッピーなのか。物質文明や、ベトナム戦争、さらには親世代の価値観に対抗し、資本主義をドロップアウトすることで、みずからの精神性を深め、真実に近づこうとしたムーブメント。ファッションや一過性のカルチャーとして、ステレオタイプ的に語られがちな「ヒッピー」を、あらためてそのルーツや背景、そして今日におけるその思想の有効性を掘り下げて考える一冊。 アップルコンピューターに、ホールフーズ・マーケット、シェ・パニースにボディショップまで、現在私達の身の回りに定着しているものもヒッピー的嗜好がルーツだった。今に至るカウンター文化の流れを、「spectator誌」おなじみの、わかりやすくコミックスタイルで描き、ハードカバー上製本仕様で保存版として提示する。動かし難く、強大なシステムにぶつかったときのための「考え方」として、参照し、繰り返し開きたい一冊です。 *本書は2019年に刊行された『スペクテイター』44号所収のマンガ記事「ヒッピーの歴史」に、書きおろしの原稿を加えて新たに編集しなおし、上製本としてまとめたものです。