発行SENLIS FILMS / 150mm × 203mm / 64P / ソフトカバー 戦後まもなく、後味最悪な「嫌な話」であり、呆気にとられる「奇妙な味わいの短編」として今も読みつがれる『くじ』を発表、一躍脚光を浴びた作家シャーリイ・ジャクスン。その数年後、実際の女子大生失踪事件をモチーフとした長編「絞首人」を描く最中の作家自身の姿を、若い大学教員夫妻の視点を交えて描いた映画「シャーリイ」パンフレット。監督ジョセフィン・デッカー、主演のエリザベス・モスへのインタビューの他、児玉美月、小川公代、春日武宏らの寄稿を掲載。疾走した女子大生、シャーリイ、そしてローズ、三人の女たちが重なり合い、連帯するフェミニズム映画であり、創作の魔法を描いた作品でもある本作と、シャーリイ・ジャクスンの世界観を今様に読み解くために。エンボス箔押しのカバーなど瀟洒な造本も素敵。