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著者:永井玲衣 / 出版社:講談社 / 四六判 /288P / ソフトカバー
「だからわたしは、思い出せないということを書く。何かが失われたということを書く。適切に保存ができないということを、くり返し、くり返し書く」
『水中の哲学者たち』の著者、永井玲衣による待望の新刊。主宰する哲学対話での取るに足らない発言、昔に遭遇したトラブルシーン、聞き間違い、パレスチナのこと、西成でのことなど。忘れ去られてしまうかもしれないごく小さな出来事、誰かの言葉、振舞いにこそ価値があると謳いあげるのではなく、そこに立ち会った人間として「ただ保存する」ことを目指して書かれた25編。その試みの不可能性ゆえに、著者の文章には詩や文学や哲学が介在し、理解するのとも、わかるのとも違う、触れるような読書体験に。
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