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著者:滝本誠 / 出版社:キネマ旬報社 / 四六判 / 448P / ソフトカバー
フィルム・ノワール、犯罪映画、そして黒片。滝本誠によるクライム・ジャンル映画評をまとめた、欲望と妄想の多層テキスト群。
パク・チャヌクからブライアン・デ・パルマ、イオセリアーニにカウリスマキまで、妄想はスクリーンの内外を行き来し、近代絵画、小説、そしてスキャンダルや実際の事件などへと横滑りしていく。切れ味鋭いレトリックもさることながら、一本の作品に複数のネタを詰め込み、読者を次の映画、本へと誘うカルチャー・コラムの真髄がここに。2010年初版、版元品切れの一冊をお買い得な自由価格本で。