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著者:松田行正 / 出版社:左右社 / 四六判 / 464P / ソフトカバー
グラフィック・デザイナー、松田行正による書物をめぐる歴史の集大成。文字の発生や紙の歴史、印刷術の興隆、労働としての出版業など、書物をめぐるの大きな流れを中心に、天国直行便キップと極楽行きキップといった宗教と印刷の関係、近代以降の判型の登場やグリッドデザイン、本文組の変遷から、ラフ・グロス紙の開発による手触りへの追究、コンセプチュアル・ブックや豆本など、バリエーションが豊富となったおもちゃとしての本など、現代までをコンプリート。その他、花切れや袋綴じの誕生、天・小口・地の不思議なマーブル模様の秘密から、著者おなじみの小口印刷の貴重な秘話まで。
古今東西の大量の図版とともに、イスラムのカリグラフィ、インドの悉曇文字、日本の黄表紙などアジアにおける歴史も網羅。
巻末には焚書史、表裏の見返しには書物の歴史と、書物と聴覚・視覚・触覚の歴史の年表を収録。400ページ超の自立するオブジェとしての本書も、もちろん小口印刷が。コデックス装。