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企画編集:黒木貴啓 / 出版社:OMOTE PRESS / B6 / 140P / ソフトカバー
現代の“面(おもて)”にまつわる事象を古今東西の「仮面」と「覆面」から様々に見つめるリトルプレス『面とペルソナ20’s』の第2号は「アバターと仮面、その狭間」。
和辻哲郎は随想『面とペルソナ』で、私たちは交流する中で互いに顔や顔の情報をを知らずとも常に相手の顔を想像してしまうものであると語っているが、アバターやアイコン画像などが介在した交流では、相手への認識にどのような意識が働くのでしょうか。
今号では、VTuberやメタバースにおけるアバター、SNSのアイコン画像など「仮想世界における面のようなもの」について、仮面文化の人類学者や獅子舞研究家、VTuber、メタバースの住人などさまざまなジャンルの人の言葉や絵を通して迫る一冊です。俳優の長井短によるエッセイや胃下舌ミィのマンガも収録。
新企画「面をつくる人20’s」では、競走馬が着用する「ブリンカー」から着想を得た陶磁器の仮面を作る作家、ケモミミのアバターを生み出す職人、料理店経営の傍ら趣味で仮面をつくり続けている人、3名それぞれの面との出会いとつくることの欲求について語ります。
創刊号に続いて、特定の地域やテーマに沿って仮面の歴史を伝えるコラム連載「世界の仮面から」も掲載。金剛は著作権の意識が根付いた仮面文化と、18世紀ヴェネツィアの貴族による仮面文化について。