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著者:いしいしんじ / 出版社:港の人 / A5変型 / 36P / 折りたたみ変型封筒入り中綴じ本
「思った以上に軽い。ぴんと張りつめた芯を感じる。持っているかぎり、むこうから指に貼りつき、手が滑って落とすことなど、ぜったいにありえない安心感。なんだろう、長年使いこんだレコード盤を、両手にはさんだ感覚と同じだ」(本文より)
作家・いしいしんじが「うつわ」をテーマに書く「うつわ小説」。シリーズ二作目の本書は、陶芸家とDJの不思議な出会いから、手を使う仕事のゆるやかな交わり、一晩過ごすなかで語らう会話とそこに流れる音楽。お気に入りのレコードをかけながら、ゆったりと何度もくりかえし読みたい物語です。
本シリーズは鎌倉のうつわギャラリー「うつわ祥見KAMAKURA」プロデュースによるもの。発行はおなじく鎌倉の出版社・港の人より。