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著者:鹿野桃香 / 自費出版 / A5版 / 36P /
「揺れがおさまったときには心が透明で、何も感じないような心になっていた。ここに自分が生きているという感覚はなく、ちいさく震えていた。」(本文より)
2024年元旦16時10分、能登半島で震度7の地震が発生。埼玉から能登半島の珠洲市に移住した著者は、銭湯「あみだ湯」の店主アフロさんとともに自宅で被災。地響き、倒れた食器棚、割れた照明、自宅は全壊判定に…地震から約4時間後、鹿野さんは携帯に「地震日記」をつけはじめます。
避難所の様子、食べたもの、二人で過ごした心細い夜、みんなと迎える心強い朝。そして心にある声にならない思いを写真とともにまとめました。
地震から一年が経過した今でも全壊した家が多く残り、なかなか復興が進まない中で、全国紙やニュースで能登についてメディアが伝えてくれる情報は十分とは言えません。鹿野さんの目と心を通して知ることは、離れた場所に生きる誰かを思い、考える、その第一歩になるのではないでしょうか。