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著者:横道誠 / 出版社:亜紀書房 / 四六判 / 252P / ソフトカバー
非言語によるコミュニケーションが苦手とされる自閉スペクトラム症者。他者への共感や理解が要求されてしまう社会の中で、自閉スペクトラム症者当事者はどのように「人の心」を理解しようとしてきたのか。自閉スペクトラム症当事者である著者は、自身の経験から「自閉スペクトラム症の当事者は創作物から人の心を理解しようとしているのではないか?」という仮説を立てます。本作は、20代から50代の当事者7名への著者によるインタビューをまとめたもの。マンガ、文学、アニメ、映画、ドラマ、音楽…夢中になったものから学んだこともあれば、あくまでフィクションのそれに惑わされたこともある。それぞれの生活に、創作物はどうかかわってきたのか、ひとりひとりの生活史を深ぼる形で探っていきます。