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写真:深瀬昌久 / 出版社:赤々舎 / 245mm × 245mm / 168P / ハードカバー
「救いようのないエゴイスト」
パートナーであり、被写体であり続けた洋子は、深瀬昌久のことをそう呼びました。パートナー、自身の分身である鴉と、身近な被写体を通し、自己を追求し続けた深瀬は撮影に没頭するあまり彼女との暮らしをもスポイルしてしまいます。
日々団地の上階から捉えた仕事に出かける洋子、MOMAでの展示に招聘され、和装で会場にしゃがみ込む洋子、家族写真の中に裸で紛れ込む洋子。「朝日ソノラマ写真選書8」として1978年に刊行された、深瀬の代表作にして、赤裸々な関係性の記録がついに新装復刊。破天荒な才能の深淵をのぞきこむ一冊。