著者：草思社 / 出版社：草思社 / A5判 / 200P / ソフトカバー 手塚漫画が敷いたレールとは別のあぜ道を行き、長閑で描く喜びに溢れた漫画を一貫して世に送り続けた杉浦茂。明治生まれ、戦前より田河水泡門下で漫画を描き始め、「素朴でなつかしい」、「レトロ」などという紋切り型のパブリックイメージを持たれがちな作家ですが、実際は1980年代のカルチャーマガジンにまで作品を寄稿した長大なキャリアに、さまざまなエッセンスを注ぎ込んだ多才の人。 本書は、シュールレアリスムに共鳴し、筆のむくまま四次元世界を描ききった「ミフネ」や、『デューン砂の惑星』的世界観に「コロッケごえんのすけ」的杉浦キャラクターが彷徨う、狂った世界観の『砂の星』などの代表作に加え、「ミフネさん」「徳川忍者隊」を単行本初収録したアンソロジー。読むな！無心で眺めろ！