new

著者:早尾貴紀 / 出版社:平凡社 / 四六判 / 256P / ソフトカバー
「「停戦」で、イスラエルによる占領が終わるわけでも、軍事侵攻・入植が止まるわけでもない。むしろ「停戦違反」としてさらに攻撃・侵攻ができる。これが、過去に繰り返されてきたことなのです」(あとがきより)
社会思想史の研究者である著者の講義を受けた編集者が30の項目でまとめ一冊にした本書。パレスチナでの暴力の根源を100年、あるいはもっと長い時間軸で考えます。宗教的なものと政治運動が混同されてしまっている「シオニズム」、性的マイノリティの権利をめぐる国家的な言説の蔓延、こうした状況を作り上げたメディア、国連、現代の思想の責任など、パレスチナの問題を考えるための必読書。