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背表紙の学校

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著者:奈倉 有里 / 出版社:講談社 / 四六判 / 224P / ソフトカバー 「そうして読み終えた本は読む前の本と比べて、明らかに見えかたが変わる。本棚に戻しても、背表紙の色の意味が違うーートルストイの地味な灰色はまぶしい知性の色に見えるし、ヘッセの淡い背色には若木の萌芽のようなもどかしさと憧れが宿る。読んだ本の背表紙には、新しい「読後の色」が加わるのだ。」(本文より) 『夕暮れに夜明けの歌を』『文化の脱走兵』の著者によるエッセイ。子供のころ、「ううん」が言えなくて手に入らなかった、読めなかった本。夢に現れるほど強烈に渇望した本があったこと、その記憶があることがそのあとの本に向かう人生の礎になったという語りに、「なんにもないときのことを、覚えることはできる?」と疑問に思い、挑戦した幼少期の記憶。やわらい文体で、しかし確かな熱を持って、ソ連時代含むロシアの詩を引用しながら綴られた19篇。何を覚えているか、何を忘れるか。社会全体に不安が漂う中で、詩を選ぶこと。心の奥に触れる一冊。 新潟・柏崎への移住を決めたきっかけでもあり『文化の脱走兵』にも登場した本屋への思いと、幼少期の本屋での記憶がつまった、一篇がタイトルに。

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