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著者:土門蘭 / 出版社:河出書房新社 / 四六版 / 312P / ソフトカバー
戦後の遊郭街で予告された火事を取り巻く、女たちの終わらない戦争の物語。
大人になっていく幼馴染の少年に戸惑いながら、砂の上で知恵遅れのおじさんに触られる少女、戦争中、張り詰めた顔の男たちの子どもを産み続ける女性、祖国を離れ大人になっていく自分の娘に嫉妬する母と、そんな老いる母を見ながら夜な夜な客をとる、妊娠できない娘。
男たちの起こした戦争の大きな暴力と、女であることの小さな暴力を幾重にも重ね合わせると同時に、朝鮮から日本へ移り住んだ一世、二世の苦しみ、母と娘の呪縛を複層的に描き出します。